今年4月より、扉座サテライト(扉座研究所)の卒業生を中心にした
新劇団「扉座ユース(仮称)」を起ち上げます。
主宰は私、横内謙介が務めます。
位置づけは、扉座の次世代表現集団。
扉座ユース座員の中から扉座公演にも、必要に応じて適宜参加してもらうことになります。
(※ 当面は今までの準座員の扱いです。また、他のマネージメント事務所に所属しない者は扉座座員と等しく、(有)扉座所属俳優として、外部舞台や映像出演のマネージメントを受けられます)
入団条件は、原則・扉座サテライト出身者。
今後、扉座サテライト卒業生で技能、人格など参加条件を満たし、入団を希望する者は、扉座ではなくこの「扉座ユース」所属メンバーとなります。
メンバー募集の為のオーデションなどは行いません。1年、もしくは2年の扉座サテライトのレッスンを経て、そこがメンバー選考の場となります。なので入団希望の方は一旦サテライトに入所してください。(※ 旧卒業生に付いては、どこかのタイミングでオーデションを開けないか検討します)
当面はレッスン主体の活動となりますが、諸条件が整ったところで、可能な限り早急に本公演を行いたいと考えています。
私の100本を超える戯曲作品には、若い頃に書いた、若いキャスト向けの作品も多くあります。それらをこの扉座ユースで復活、リメイクし、広く全国を旅公演したり、時が来れば新作も書き下ろすつもりです。またここで鍛えた若い才能が、集団の枠を超えて舞台や映像の場で活躍してくれることが夢です。
私の年齢的にも、たぶんこれが最後の本格的な育成活動、俳優養成になるでしょう。
扉座は扉座として今まで通り活動してゆく所存ですが、今はもう劇団でもやらなくなった基礎訓練や、稽古場での勉強会など、もう一度やり直して、本物の舞台俳優を発掘、鍛え上げて、夢を未来に繋いでゆきたいと思います。
この劇団では若いパワーを表現に求めたいので、特に肉体訓練は厳しくやります。
巷には、扉座はもう新人を取らない、という噂があるようです。扉座という名に限定すればその通りですが、私は常に若い者たち、新たに現れる者たちに期待して来たし、今も変わらず期待しています。
まだ未熟だけど、意欲を持つ、情熱の滾る、若い人たちに期待しなくなった時、出来なくなった時、私はこの世界を去ろうと決めています。志を持つ若者たちと共に、もう一度、ゼロから闘うつもりです。
新劇団名は未定です。本格的な公演が出来るようになった時、命名します。
ご希望の方はまずはサテライトに、急いでください。
第29期は、4月からレッスンが始まります。
昨今、1年間の研究所レッスンは長い、耐えられないという声もあるようですが、
オーデションとは名ばかりの緩い関門を潜って、お手軽に舞台に立って、それだけで芝居をしたつもりになっているような、昨今のヤワな風潮にも反旗を翻します。
私の残る命を賭ける値打ちのある、本気の若者たちと出会いたいです。
2025年 2月 扉座 & 扉座ユース(仮)主宰 横内謙介