厚木シアタープロジェクト第18回 劇団扉座第41回公演『お伽の棺』

お伽の棺2008

照明と音響を使わず、俳優が立てる物音とロウソクだけで演じられる扉座の異色作。機屋に籠もって美しい布を織ったのは異人の女であったとする横内版「鶴の恩返し」に、韓国人キャストを迎えてリメイク、日本、韓国で上演します。

厚木シアタープロジェクト第18回公演 
劇団扉座第41回公演

『お伽の棺』

作・演出:横内謙介

日程
【東京公演】
2008年5月16日(金)~ 19日(月)
テレビ朝日 多目的スペース umu(ウム)

【厚木公演】
2008年5月21日(水)
厚木シアタープロジェクト第18回公演
厚木市文化会館 小ホール WEBサイト
主催:(公財)厚木市文化振興財団 扉座
応援:厚木シアタープロジェクト市民応援団

出演者

岡森諦 中原三千代 犬飼淳治
キム・ナムヒ/黄淑京 (ファン・スッキョン 正歌歌人)

今回、韓国・仁川で開催される第26回全国演劇祭と釜山の国際演劇祭より招聘を受け、異人の女・たず役を、韓国人女優が演じるスタイルにリメイクすることにしました。2月に、韓国演劇協会の協力の下、仁川においてオーディションを行い、80人以上の応募の中から、キム・ナムヒさんを選定して参りました。
たず役のセリフの多くは韓国語となります。しかしこの試みにより、鶴=異人であるという本作の解釈はより鮮明になり、異人の女が織り上げる美しい布に込められる、異文化融合の儚い夢と、閉鎖的な村に起きる、余所者排除の悲劇が胸を打つものになると考えます。
ライブの劇中歌も、今回は韓国の伝統声楽であるソリを使用します。出演して下さるファン・スッキョンさんは実力を高く認められた正歌の第一人者です。舞台美術の一部も、ソウルで活躍する舞台美術家、ジョン・ソンジョンさんにデザインをお願いし、現地製作して頂きます。
異人の女を嫁にする主人公の青年・善治役には劇団の新鋭で進境著しい犬飼淳治が、村の掟を語る男を創立メンバー岡森諦がそれぞれ初役で演じ、母(清)役の中原三千代とともに、新たな『お伽の棺』を生み出します。誰よりも私が、このチャレンジに興奮しています。 横内謙介

スタッフ
作・演出:横内謙介

美術:田盛鐘(ジョン・ソンジョン)
技術監督:元木たけし
衣裳:木鋪ミヤコ
舞台監督:池田泰子
韓国語台本・通訳:金文光

協力:
融合事務所 アンテーヌ プランニングアート ドルドルドラニ カメヤマローソク

宣伝デザイン:宇野亜喜良+福田真一

票券:田島幸
制作:赤星明光 田中信也
制作協力:RUP
製作:扉座