かいたのに(2006.06.29)
いろいろ書いたのに、何かミスして全部消えた。 くじけた。 6月は日記になってねーじゃん。
日本サッカーについての一考察(2006.06.22)
今日は、ホンの打ち合わせ。 セット撮影が始まったと言うことで、撮影所まで行ってきた。 女子高校生たちのシーン。というか、今度のは、ほとんどがそーなのだが。 さつき高校の図書準備室、という場面である。
実はかなり進行していて、いろいろ報告もあるのではあるが、ここで勝手に情報を垂れ流すワケにはいかず、ワシは黙って仕事しておれ、状態なのであった。
まあ追々開示して行く。
そんななか、明日は久々に扉座事務所方面へ。 何と、ショッパーの取材を受ける。 それも山下幸乃とである。「ダンドリ」についてだ。 厚木高校の話が元、ということで、ショッパーに載らないでどうするんだ、ということなのであった。 ショッパーは高校時代に取材して貰って、その後、厚木高校物語の時に、まあショッパー自体をネタにしたこてともあって、2度目の取材を受けて、これで栄光の3度目である。 ちなみに知らない人のために言うと、ショッパーというのは、厚木相模原方面で配られているお買い物新聞である。 私の作品、ホテルカリフォルニアにも重要な場面で出てくる、有名なメディアである。 もっとも、今度のドラマ、厚木の話、が下敷きにはなっているものの、もはや厚木高校とはまったく違う学校の話になっている。 なので、ケッコウ、厚木関係の皆様の期待を裏切ってしまいそうなのが、心配と言えば心配だ。 だから、厚木方面に売っておくのは、今のうちかも知れぬ。
取材後に打ち合わせがあって、その後、今度、芝居を作る御徒町凧クンという人と対談したりすることになっている。
そんで、明け方近くに、ブラジル戦だ。 今回の代表については、一言で言えば、いかに我々がサムライになるのかという問題であった、と思う。 春のWBCとの対比が、私の中ではかなり鮮明である。 ベースボールではない野球という別のスポーツが、地球の裏側にあった、とかつて、日本の野球は言われた。 その時は、デカセギに来た、外人選手が、日本の野球をバカにしてそういったのだった。 けれど、今年、勝ったのは、紛れもない我らが野球だった。 この選手は親孝行なのでヒットを打ちます、と解説していたのは打撃の神様・川上哲治だ。 そんなことあるかと、合理主義者たちは叫んだ。 そんなこと言ってるから、ベースボールに野球がバカにされるんだと。
しかし、今年の世界一になったチームのキャプテンイチローは、子供たちに今、何と言ってるか?
「みんなのグローブやバットは、お父さんやお母さんが買ってくれたものです。何よりも大事にして下さい」 そんで彼は今も、毎試合後、スパイクを自分でピカピカに磨いてから帰宅しているのだという。 大リーグに世界チャンピオンとしてアドバイスしたいことはありますか、と言われて彼が何と言ったか?
「もっとベンチをキレイに使った方がいいよ」
それはつまり、日本人の精神構造とか生活習慣にとけ込んで、独自の文化の一つとなった、野球というモノの勝利だったと、思うのである。 良い悪いは別にして、それぐらい我々の文化になっていた。 思えば、イチローが出現する前に、すでに我々には王とか、長嶋とか、落合とか、そういう超人的スーパースターの積み重ねも充分にあったのである。 そう思うと、やはりサッカーの歴史はまだまだ厚みが足りない。 未だ、王、長嶋も出現してはいないと言ってもいいんじゃないか。 ナカタは、イチローと今現在の立場こそ似てるけど、言ってみれば、イチローはバルセロナの中心選手のような活躍をしているワケで、イングランドの中堅クラブでレギュラーにもなれていない人と、単純に比べたら、可哀相だろう。
たぶん今回の苦戦によって、次の監督は、自由な南米型の人ではなく、規律を大事にする、ヨーロッパ型のひとになるだろう。 でも、それはまだ、ヤンキースに習うか、ドジャーズに習うかの違いでしかなくて、真に我々が強くなるには、 フットボールでも、フチボールでもない、サッカー、というか日本型の蹴球を極めてゆくしかないと思うのである。 サムライにいかになるか、というのはそういうことだ。 ブラジルの奴隷たちは、闘うための格闘技を、表向きには陽気で楽しいダンスなのだと偽って、密かに練習し続けていた。それをカポエラという。また、ある武器は(名は失念)、楽器の姿にして、音も出るように偽装してあった。 ロナウジーニョがずっと笑いながら、スゴイことやるのを見ていると、そういう歴史というか、文化と無縁ではないモノを感じるのである。
でも、大陸の文化を巧みに取り入れ、自分のものに変えてしまうのは、古来より、我が国民の得意とすることだったはずだ。 もう少し時間はかかるだろうけど、ベースボールが野球になって、ベースボールに勝つことが出来たように、 フットボールが、日本式サッカーになって、フットボールやフチボールを打ち負かす日も、必ず来るに違いない、と信じている。
ワールドカップ(2006.06.15)
ひたすら引き籠もって、仕事と観戦に明け暮れている。 ずーっと前から分かっていたことだけど、この時期にこんな大イベントが重なってくるとは、困ったことだ。
もはや思い出すのも、辛くなる、オーストラリア戦。 これは中途半端な時間にあって、仕事中断、&、見終わってから復活して、もう少し書き進めようという、予定になってしまった。
んが、 さあ、気分一心、バリバリやるぞ、とあの夜、そんな気分になれた人がいたであろうか。
試合の終わり間近から、何か日本代表ディフェンス陣のように頭の中が白くなり、そこからしばし、いろんな人の怒りの声とか、冷静な分析とか、闇雲な励ましなどをぼくやりと見続けて、気が付けば、2時間ほど、私はテレビの前に座り続けていた。
多くの国民の皆さんと同じように、私も、なんでこんなことになったのか、ここに至までに私たちは何を間違ってしまったか、辛い反省時間を過ごしたのだった。
いろいろ考えるところもあるが、サッカーなんか、人生の総プレイ数がたぶん5時間にも満たない身なので、何も言うまい。 思えば野球とはやっぱり違うな。 ソフトボールも含めたら、インドア派の私でさえ、プレイ時間はかるーく百時間は超えるはずだものな。 悲しい門外漢としては、ただただ、奇跡を祈るだけだ。
にしても、韓国がうらやましい。 オーストラリアは楽しいだろうな。 まあ、こういう苦しみ、辛酸をみんなで舐めていくことが、きっと歴史を重ねていくということなのであろうよ。 歴史の浅い我々は、やるせない敗北からも、学ぶものはたんさんある。
久しぶりに(2006.06.05)
いろんな事件が一気に起きてる。 ワードカップもついに始まるし。家を出るたびに、新しい雑誌買ってたら、ワールド関係だけで山積み状態だ。 しかし、中身はもうどれもほぼ同じ。 同じ人物たちが、同じ質問に同じように答えている。 もう予習はたくさん、そろそろ実物を見たい。
まあ嫌でも間もなく始まるけど。
ところで今日、物思うたのは、村上ファンド。 一斉に叩かれている。 みんな、いい気味じゃ、ってかんじで。 汗水流して働けとか言って。 まあ、別にわしとて、同情するつもりもないが。 村上さんだって、ケッコウ、冷や汗とかは流して、二十四時間態勢で働いてたんじゃないの、と思うけどな。 そんなこと言ったら、金融関係の人とか、全員、同じじゃんとも思うし。 汗水垂らして働けとかいう人たちだって、みんなが肉体労働してるワケでもないのになあ。 資産運用とかで、食ってる人なんか、世の中に大勢いるじゃないのさ。 しかもそういう人たちは、圧倒的に豊でな。
今の世の中が資本主義ってやつで成り立ってて、会社が株式で成り立ってる以上、株取引とかは必要な営みなのだものね。 ルール違反はイカンだろうが、あまりにも一時的な情緒で、ヒルズさえ叩いておけばいいって、そういう感じが何か気にくわないのは私だけか。
そんで結局、我々が見せつけられているのは、つまるところ御上の力じゃないか。 権力に睨まれたら、どんなことになるか、その見せしめだろう。 裏情報なんか、本当に何も知らないで、大きく株動かしてる人が、世の中にいるのかね。 そんなこと言い出したら、もっと大勢捕まっていいんじゃないかって思う。 ただ、御上はそんなこたぁ、しないんだよな。 つまるところ、御上が権力の恐ろしさを見せつけるのが、第一目的なんだろうからな。 黙って大人しくしとけば、見逃してやるって話だろう。 そんでますます、御上は威張ることになるんだ。 何か、悪者が捕まってたって、喜んでる場合なのかと、天の邪鬼なワシは思うのである。 葵のご紋のご威光で、廻船問屋の村上屋の悪事が露見したって話しだけど、ただ国家権力が、威力発揮して、目立ったヤツを締め上げただけかもしれないじゃない。
蔦屋重三郎は大衆の味方で人気者で、村上ファンドはただ金持ちのご用聞きだから、簡単に比べちゃイカンが、 お前、怪しいことで儲けすぎだ、って、身代半減の件にされちゃった蔦屋のこととかも、ちょっと思い出す。
あまりにもテレビのインタビューとかで、街の人たちが、村上は汗流して働け、とかばっか言ってるから、というか、そういうのばっかテレビが流すから苛立った。 そうやって、御上が、民衆を地道な働き手に仕立てようとしてる陰謀なんだぜ、きっと。 お前ら民衆は、大それた事考えず、大人しく安月給でシコシコやってろ、ってな。 特権階級なんか目指したら、痛い目に遭うぜ、って。
騙されちゃイカン。
|