2004年03月                             

満開!(2004.03.29)

 新居から桜並木が見えます。
 満開にはもう少しかな。でも、桜色だあ。
 今日は、稽古はお休みでした。がんばってがんばって、稽古全速力でやってきましたからね。でも、V6の3人は、この間、まったく休みなしでしたから、私たちが休みの日も、彼らはむしろ忙しい日々だったんでね。
 ここらで一日完全休養をあげようじゃないかと、特別な計らいであります。
 しかも急に決めてね。あんまり早く決めると、その日に新しい仕事が入ったりするからね。
 んで私は、お花見……
 なら良かったんだが、いろいろ雑用を。
 たまった原稿書きもあるし。
 新しい家のね、管理組合総会なんてのもあって、まあ出なくても良かったんだけど、どんなものかと思って出たら、侃々諤々、会議は長引き、何と三時間。途中で退席しにくくなって、結局、最後まで無言のまま参加。
 すつかり市民生活をしてしまいました。
 夜はヤンキースとかテレビで見てね。
 んで今は原稿書き。
 明日は2度目の通し稽古です。
 音楽がね、ヨーヨなんですよ。
 本人は今、ハワイで留学生活中なんですが、特別に一週間ほど帰ってきてくれて。新曲数曲創ってくれてね。
 でもね、今までの扉座の音楽も使ってるの。演出助手やってくれてる則岡クンと選びつつね。もう扉座でやってる通りのやり方で、涼風真世のセリフに合わせて、きらら のテーマ当ててみよか、とか、実験したりしつつ。
 んで、たぶん皆さんには聞き覚えのある曲が度々出てくるはずですワ。
 もうチケットがなくて、残念ですがな。
 ジャニーズファンの人たち、扉座ファンにも少し分けてくれませんかねえ。まあ、ケッコウ被ってる人も多いんだけどね。トニセン・ファンからドアクラブコースって多いのよね。

 でも当日の立ち見券とかはコクーンはあるらしいよ。
 とにかく今回の出演者は皆んな上手いし、特に3人との付き合いは長いし、意外なほどストレスなく稽古やってて、どんどん劇団ぽくなってるんだよね。
 まるで扉座の舞台のようよ。マジで。



いかりや さん(2004.03.26)

 いかりやさんが亡くなった。
 さいたまスーパーアリーナの「火の鳥」の語り部の長老役で、出て頂いた。やっぱり嬉しかったなあ。ドリフで育ってますからね。他の俳優と仕事をするのとは違う感慨があった。
 残念なのは、生「オッスー」を聞き損なったこと。
 公演の時のパーティでやってくれたんだそうですよ。私はその時も、劇団公演と同時進行で、紀伊国屋を離れることが出来なかったんだな。で、後で聞いたら、いかりやさんが挨拶で、オッスーとか、いってみよう!とかいろいろやってくれたって。その時、「火の鳥」に出てた田島たちは聞いてるはずなんだ。ありがたみのよくわからない奴らに、いってしまってるんだよ、お宝がぁ!
 いつもそうなんだ。私は肝心の現場に居損なう。
 ジュリーが打ち上げカラオケで、勝手にしやがれ! を歌ってくれたという伝説の「ザ近松」宴会も居損なったし……
 ま、そういう夢は永遠に夢のままでもいいんだがな……

 いかりやさんのセリフは、ずしりと重くて素晴らしかったよ。真面目な役なんだがね。僕らが大好きだったチョーさんとは全く違うけど、俳優としてもさ、傑出した存在感を持つ人だったな。
 喜劇を書かせて貰いたかったな。
 段田安則さんと芝居をするって噂があったんだ。それでセゾン劇場に「陽だまりの樹」を観に来て下さったこともあった。実は密かに狙ってたんだ。その芝居を書く役目が回ってきたらいいな、って。
 「火の鳥」でいかりやさんにセリフを言って貰えたけど、ドリフのチョーさんをようく知ってる者としてさ、そのテイストがありつつ、舞台作品としてちゃんとまとまってる、そんなオマージュ的な作品を書きたかった。
 お通夜にもいけなかったのが心残り。
 せめてここで、合掌。

 今日は踊りや立ち回りなどの稽古。入れ替わり立ち替わり、さまざまな先生方が来て、レッスン。
 今回はそういう見せ物系はほとんど井ノ原クンの担当で、昼から夜まで休みなしに井ノ原大活躍。活躍しすぎてヘロヘロになってた。で、メシを奢ってやろうと思って、何がいい?と聞いたら、韓国料理だと。新宿の本場的韓国家庭料理店へ。
 昨年の訪韓以来のどっぷり真向勝負・韓国料理を井ノ原、長野と3人で。
 まだ辛い。
 
 



ふう……(2004.03.24)

 何と、通し稽古をしてきたぜ。
 まだ2週間以上あるのに。
 それでも一応、通ったからね。俳優たちも大方セリフが入っててさ。
 私が驚いた。今、こんなに出来てて、いいのかしら、って。
 いいキャストが揃っていて、トニセンの成長も著しくて、言葉だけでなく、トニセン劇団が、本当に劇団ぽくなってきたなあ、と実感し、来し方行く末をしみじみと考えた日となったよ。もちろん、嬉しい感慨だよ。自称劇団顧問としてね。
 かなり無理なスケジュールで、自分の劇団にも迷惑かけながら、演出までしゃしゃりでてやってる公演だけどさ。大きなやり甲斐を感じてる。
 気が付けば、三月も終わりに近くなっていて、無我夢中のうちに時が過ぎてた。
 もちろん、まだ気を抜くわけにはいかず、とりあえずは無事に初日が開くまで、同じく必死の日々は続くわけだけど、その一方で、そろそろ次のこと用意を始めなきゃな。
 でも、今日は、トニセン劇団からパワーを貰った。
 扉座も負けてはイカンと思い、がんばるぜえ、と決意を新たにしたよ。
 明日は稽古休み。
 たまった原稿書きなどで、一日過ごす。
 心配された買い物衝動は、その暇がなくて、とりあえず停止状態であります。
 春の気配が濃くなって、街が桜色に染まる頃に、危険が膨らむ予感はあり、だがね。
 初通しのあと、皆で飲みに行って、少し酔っております。
 支離滅裂の日記なり……
 
 
 
 
 



稽古の日々でありまする(2004.03.18)

 台本書きがメドが立ったと思ったら、ひたすら稽古です。
 それも忙しい人ばっかりが集まっているので、もう何かに追われているかの如く、ろくに休憩も取らずに、昼から夜までビッチリやってます。
 何しろ、トニセンを十五分間休ませるな、と言うのがプロデューサーの命令です。トニセンが稽古のために開けている時間はそれほど貴重なのだから、無駄にするな、という意味であります。
 それはよく理解しているので、分かった分かった、と一生懸命やっていたら、それでもプロデューサーに怒られました。
 たまたまあるメンバーの稽古の出番が、少し空いてしまったのですね。小一時間ですか、ずっと休みの状態になった。ちょっと数シーン納得がいかなくて、拘ってしまったりしてね。もちろんサボった訳ではありませぬ。
 そしたら、十五分以上、休ませるなと、言っただろう、と!
 その間も他の二人の登場場面をひたすらやってたのよ。ろくに休みはとらずに。
 休ませるな、ちゅうのは、グループのことではなく、一人一人のことだったのね。
 しかし、そうは言っても、3人がずっと一緒に出てる訳ではないからねえ。それにセリフ覚えたりする時間だって、それぞれ必要だろうよ。他の人とセリフ合わせしたりさあ……
 底抜け脱線ゲームじゃねえんだからさ。おい、そろそろ、井ノ原十五分出てないから、井ノ原立たせて、動かせや、ハイ!なんて。
 昨日、井ノ原クンと飲みに行って、そのことを話したら、苦笑しつつ、涙目になっていたがな。休み休みでも俺たちはゼンゼンいいんすよ……と小声で言ってな。奴らはわしら以上に大変だからね。だって、この間もレギュラー番組は着々と進行してンだから。

 それやこれやで、もう、魔物に追い立てられているかの如くに、わせわせとやり続けです。
 劇団では近年あり得ない、勤勉極まりない私であります。メシも食わずにひたすら、アレコレやって、気が付くと九時ぐらいになってて、稽古場からの帰りにどっかでラーメン食ったりして、遊びに行こうかと思うものの、スタッフの打ち合わせやってるうちに俳優たちは先にどっか行っててさ。追いかけて後から合流すればいいんだけど、そんなことしたら、先に帰りにくくなって、とは言え、この上に二時三時なんかになったら、とてもカラダが持ちそうにないし。
 結局、おとなしく帰宅。しかし帰ると、もうぐったりとしています。
 で、ぼんやりテレビ眺めて、気が付いたら、うたた寝してたり。
 書きの最中は不眠に悩まされていたのですが、最近の私は毎日、ぐっすりです。
 そんな訳で日記も滞りがち。
 ああ、しばらく、青い水平線でもぼんやり見ていたい。

 そんな日はやってくるのかしら?
  
 
 

 
 



ひたすら(2004.03.13)

 この期に及んでまだパソコンと向かい合い、西遊記の直しをしています。
 すでに立ち稽古にも突入しているのに。
 でも、本読みを聞いていて、どうしても我慢ならなかったのだから仕方ない。
 誰に命じられた訳でもなく、自分で勝手に直しております。
 ま、初日までまだ、まるまる一ト月ありますから、非常事態なんかじゃないけどね。それに今日の直しで、私の中では、ホン的には完成の域かな、という手応えであります。
 それにしても、苦しい闘いでありました、てか、まだ続くけど、ホンとの格闘が長かったね。
 一にも二にも、半分以上書いたところで、それを全部捨てて、まったく別のものに取りかかった、ってのが原因です。
 それは昨年末から用意していたモノで、それだって一応、完結させることは出来たはずなんだけど、どうにもこうにも、途中で気持ちが醒めてしまって、嫌になっちゃった。理由は何だろう。
 今となってはよく分からないんだけど、とにかく、書きつつも、それがどんどん嫌いになって行くというのは、辛くてね。もしかして、今読み返したら、大傑作かもしれないんだけどね。ともかく、生理的に嫌になった。
 その頃、この日記もまったく途絶えておりますね。
 そんな気にならなかったんだね。
 で、ある朝、というか明け方に決意した。
 やり直そう、と。
 んで、いきなり、進路変更して、まったく別のストーリーをゼロから組み立て始めたわけよ。だから、第一稿なんか正味、十日もかかってないんじゃないかな。まったくのゼロからですよ。
 私は書くのは早い方だけど、それは構成とかが出来ている場合でね、ゼロから書いてスラスラなんかいきませんよ。でも、今回はそこも含めて、ゼロからやり直しましたね。
 かなりの突貫工事でね。
 これも誰に命じられた訳でもなく、自分の勝手な判断でね。
 しかし、それ故にやはり熟成不足でね、今もこうしてアレコレ弄ってる訳ですな。
 役者のホン読み聞いて、なるほど、この芝居はこういうストーリーなのか、とか、自分で気づき直す発見があったりしてね。
 まあ、それでじわじわ出来上がって行くのですから、いいんだけどね……
 それにしても、もうセリフもト書きも、書きたくない、見たくないという感じ。
 しばらく台本のない世界に行きたいけど、そうもいかないからね。
 これが私のお仕事ですから。
 ままま、たぶん書くのはもうこれで終わりだから。あとは演出ですからね。
 幸い、稽古場は楽しいので、助かります。
 トニセンも必死でやってくれてるし、皆、仲が良くて雰囲気がとてもよろしい。
 今日は一日、お家でしたが、明日は稽古。
 『曲がり角』組とは、ゼンゼン会ってない。『新羅』とダブルヘッダーなんだよね。
 あっちはあっちで大変だな……
 茅野が倒れたら困るなあ。俺もこれ以上、何かをやるのは無理だよ。どうか栄養採って元気でいておくれ。
 誰か、茅野に嫁を世話してくれませんかね…… 
  
 
 

 
 



最近の行動(2004.03.07)

 金曜日からの行動を。
 金曜日はトニセン舞台の顔合わせと読み合わせ。
 ついに始まる。今回は演出も兼任なので、とっても大変。でも、かなり本気で演劇やるモードです。出演者が本格派揃いですからね。やり甲斐はあるんだ。『西遊記』なんだけど、ゼンゼン普通の孫悟空モノじゃなくなってます。書いては書き直しを繰り返した結果、天竺ではなく新宿の話になった。
 あまりに企画書とかと違いすぎるので、各方面に軽いショックを与えつつ。
 でもまあ、わしは、これでええのじゃ、と思ってるぞ。
 だって、まともな西遊記じゃ、書いても書いても、新感線みたいだったんだもん。今更、後追いしてもなあ……
 と思ったわけさ。
 
 土曜日は、うちの劇団の新人入団テスト。
 その後、少し「曲がり角の悲劇」の稽古場に顔出して、と言うか、覗いて、久しぶりに劇団員というか、有馬やたかシと飲み会を。

 今日、日曜日は、朝から厚木。
 厚木のケーブルテレビの番組で、なぜか元ヴェルディ川崎の監督、李国秀さんと対談やって、その後、大人のための演劇体験教室を。
 今回は四度目なので、ちょっと本格的に演技に踏み込んだことをやってみました。
 でも、なかなか面白かった。参加者も熱心でとてもよろしい!たとはちゃんとうちの芝居を観に来るように、と言っておこう。
 
 これらの出来事については細かいことも報告したいけど、疲れたので、また今度ね。

 帰宅して、『生本』の原稿書いたりして、ヘロヘロです。
 帰り際、また有馬に誘われたけどな。昨日も錦糸町で5時間以上、居酒屋でウダウタ゛やったじゃねえかよ。何で二日連続で宴会しなきゃアカンネン!と私は振り切って返ったけど、田中は餌食となった模様。またもや厚木泊か?
 
 さて明日からはトニセン組が本格的に稽古です。
 しかしその前、午前中に、北九州の泊クンと会い、打ち合わせがございます。
 忙しすぎるね。
 
 何か買い物煩悩がムクムクと沸き上がる嫌な予感あり。
 ずーっと籠もりってきりで、書いては置き直しだったのが、明日から毎日、お出かけとお稽古ですからなあ……
 しかも新宿!
 



ボケてる……(2004.03.02)

 本日は『深夜劇場』収録の日、いつもは午前十一時から約2時間で二本撮りなのだけれど、ゲストの都合で1時間遅く始まる、と私はすっかり思い込んで、NHKに行く前に、新宿辺りでゲストの資料など読みつつお茶なんかしていたら、電話がかかってきて、何やってンですか?と……
 開始は十一時なのでした。2本目のゲストの入りが、1時間遅れ、というだけだった。
 慌てて駆けつけたけど、二十分の遅刻でありました。
 焦りまくりだよう。ゲストは西牟田恵ちゃんで、まあ、よく知ってるし、植本潤クンとも友達だったから、穏やかに待ってくれつつ、世間話に花が咲いて、間がもってたみたいだけど、スタッフ数名をね、待たせましたからね……
 平謝りするしかないんだけど、あんまり動揺してもねえ。すぐに収録しなきゃないないので、ヘコんでる場合じゃないからね。何でもねえや、こんなこと。わしは大物だからいいんだもんね……とは言えないけど、まあ、それに近い気分で乗り切らなくちゃイカンと思った訳よ。いつも以上に明るく元気にせねばとね。
 そんで明るくやりました。
 まあ、寝坊した訳じゃないんでね、ゆっくり準備も出来てたし、収録は上手くいったよ。で、まあいいか、と。
 それにしても、ボケてますな。と言うか、自分中心的姿勢になってるんだね。自分で勝手に解釈して、それで生きるというね。思い込みで、進んでく、てやつ。忙し過ぎるのが原因だね……人の予定に合わせるのが億劫なんだね……
 でもね、一つだけ弁解しとくと、赤星も、そう思ってたんだぜ。1時間押しでやります、って言うのは、俺は赤星から聞いた言葉なんだ。その後、予定表を確かめなかったのは、俺のミスだがな。
 でも、俺は偉かった。マネージャーが……とか言い訳しなかったからね。
 
 今日の特筆事項としては、初めてお会いした 金森穣さん。コンテンポラリーダンスのコレオグラファであります。2本目のゲストで来てくれた人。
 昨夜、その作品をビデオで見たんだけどね。かなり面白い。演劇的で、センスがよくて、それでいて、圧倒的な上手さがある。
 まだ三十前で、十七の時から、ベジャールの学校に留学し、昨年に帰国するまで、ずっとヨーロッパでダンスをやってた、って若者なんだけど。
 逸材。
 って言葉を久しぶりに思い出しましたな。
 ダンサーとしても一流、振り付けもスゴイ。そして舞台の演出家としての可能性も無限に漂ってる。
 その上に、頭良くて、感じも良くて、カッコいいんだな。
 この人、ゼッタイに売れると思う。要チェックです。是非、次の公演を見たいと思ったね。ダンスですがね、好きな感じ。

 尚、一本目のゲストの恵さんは旧知の仲で、楽しく、しかも突っ込んで会話が出来た。
 インタビューとしては、こっちの出来の方がたぶんずっと良いだろうな。何しろ、私、ダンスとか、ゼーンゼン分かってへんもんね……それに遅刻したてで気合いも違ったし。
 それやこれやで、いろいろあった一日でした。
 
 私のカラダを心配してくれた方々、どうもありがとうね。
 もうすっかり良い感じです。ただ、やっぱり歳なんよね。無理すると、てきめんにどっか悪くなる。
 気を付けます。
 
 
 





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