更新ブームだね(2004.01.24)
さまざま書き込みが増えてるね。茅野日記とか、キャバレーとか。 いろんなことを知るね。 実を言えば、私も、ここで団員の情報を得てるんだよな。 なるほど、やつは今、こんなことしてるのか、とか。 私はと言えば、ひたすら、書いてる。 今日はお昼から、ずーっと座りっぱなしだ。で、もうさすがに疲れて、そろそろボードを置こうと思ってるがな。 でもまだ半分に到達しないよ。起承ぐらいだな……まだ先行き不透明で、不安だらけで、頭から、セリフとト書きが抜けてかない。寝ても、シーンがぐるぐる回ってたりね。 格闘してる、感じだな。 次のは、徹底的なエンタテイメントなんだけどね。何も芸術やろう、ってんじゃない。 けどね、本当はこれが一番難しいからね。何か火急に言いたいメッセージがあって、書くなんてのは、実はチョロイもんなんだ。だって、それだけ言えばいいんだもん。けど、エンタテイメントはそうはいかない。ただ良いこと言っても、ナーンも面白くないもんな。で、じゃあ、何も言いたいことがなくてもいいのか、って言うと、私の場合、それも無理なんだね。ナーンにもないと、進まないんだよ。話が。無意味でも、暴言でも、お馬鹿なことでも良いから、言いたことがないと、書き進められない。ま、ごく短いコントとかは別だけど、それでも、自分で面白がれる時は、やっぱ何か、俺なりの言いたいことをみっけてるね。 ま、まだ締め切りは先だから、当分こんな日々だろう。 明日は夕方から稽古場に。 ラブ3の第一回通し稽古。 ちゃんと通るのかね? 昨日、稽古場に行ったら、田中が何か青い顔してた。奴も追いつめられてそう。 いい気味だ。苦しめ。みんな苦しめ。そこから俺だけが一足先に抜け出してやるう。
いつものこと(2004.01.20)
今日はお昼から、『西遊記』の打ち合わせ。キャスティングのことなど。今回は演出もするので、誰が何をやってくれるのかがとても大切。 その中で、今書いてるモノも、さまざま変更しなくてはならないという事実を知る。以前の打ち合わせで出ていたきキャストがNGだったりして。当然書き直しになるだろう。と同時に、次の候補の名を聞くうちに、新しい発想も浮かぶ。これは、より面白くなることだから、歓迎すべきこと。でもますます書き直しが増える。 しかし、面白くなるのだからね。良いことだよ。さういう意味では今日はいい刺激を受けたんだ。インスピレーションを得たんだから。 なのだけれど、その発想がまだ断片的なモノで、どうすれば芝居として具体化できるかが、見当もつかない。 たぶん、新しい発想でやり直した方が面白い。が、そこに踏み込めば、またまた深い霧の中に迷い込むことは明白。 苦しいですね。 でも、経験上、こういう時は、絶対にやり直すことになる。で、苦しいんで打開することに、むしろ近道がある。新しい考えが浮かんだところで、古いモノは、もう生きる力を失っているんだね。今まではいつもそうだった。新しいこと浮かんだけど、もう時間がないから……とか思いつつ、古い考えのままでやってても、なぜかまったく進まなくなる。自分が面白がれないんだね。進めば進むほど嫌になってくる。で、結局、増えた分も全部捨てて書き直すことに。 そうやって、やってきた。 だから、今日もここで一時、中断。今までのは全部捨てる覚悟で、頭から、ストーリーの練り直しに入る。 今もまだ、見通しは悪し。ただ、何か見えてきそうな予感のみ。ずーっと向こうに、かすかな光だけ見えてるみたいな…… まるでパズルのように人物を動かし、ラストまでのストーリーを何パターンか夢想する。こうなれば、こうなり、こう変われば、きっとこうなる…… それは無限の可能性だからね。砂の中から、一粒だけ、砂金を拾おうとしてるみたいな、不安な感じなんだ。もう、元に戻して、このまま続けようよ、早く楽になろう、と悪魔も囁く。 けど、ここが我慢のしどころ。 とにかく、直す。 書いて、直し、直して、書く。 ニール・サイモンの自伝のタイトルが、そうなんだよね。 「書いては、書き直し」 私の仕事も、まさに、そういう仕事です。
雪だね(2004.01.18)
じっと書いている。 まだまだ行く先は霧の中。このまま進んで、本当に目的地に着けるのかどうか…… でも行くしかないから、行ってみる。みたいな…… こんな感じで土日は内勤一筋モードであります。 雪でも吹雪でも、どんどん来ちゃて下さい、って感じ。私しゃどうせ、おうちですから。
金曜日のお稽古は。 『ランドセラー』と『愛と誠』。 基本的には演目ごとの、田中クンとの分担作業です。全体の構成も、今回は田中クンがやることになってる。以前は茅野イサムの仕事にしていましたがね。 まあ、今、いろんな仕事抱えてて、私が忙しい、って理由もあるけど、とにかくラブ3は、安直に出来上がってはいけないというモットーがあるのでね。暗中模索して、ぶつかって、苦しまないと、本物にならない気がするのだな。 何と言っても、私は劇団の天皇ですからね。それも戦前の天皇陛下よ!私が、こーする と言えば、本公演でも、その通りになるんだね。ましてや、研究生の公演となるとね、私が決めたら、他の者はなーんにも考えないで、その通りにするしかない、ってことになっちゃうのな。 しかし、それじゃ、クリエイトの経験にならんと思うのだよ。 だって、そんな私でさえ、新作を書き下ろす時は、こうして呻吟するのだよ。 もう嫌だ、楽になりたい!って毎日独り言言いながら。たくさん抱えてる雑用も、それなりにこなしながらさ。 お前らも、苦労しろ!とは言わないが、というか、苦労しろ!とはっきり言いつつ付け加えるなら、この苦労こそが創作活動なのだ、と教えてるのさ。それが嫌で、心底、逃げたいと思うなら、この世界には向いてない、ってことだからね。 嫌々でも、ボロボロでも、気がつくと、必要以上に手間暇かけてやっちゃうような人だけが生き残ってく世界なんだナ。 それは、研究生だけじゃなく、田中クンにもね。そういうことを経験することで、本物のクリエイター、表現者に近づいて欲しいんだよね。
今年のらぶ3はどうだろうね。
木曜日は(2004.01.16)
一日、家から一歩も出ずに、仕事をした。まだ起承転結の、承ぐらいのところだがね。 思えば、本当に久しぶりの本格的執筆なんで、なんちゅーか、要領を忘れているところ半分と、妙に新鮮なの半分だな。 少し、新しい境地に挑んでるしな。 何より、次回のトニセンは、初めて私が演出するからね。そこが今までとゼンゼン違う。ちょうど真裏で劇団が『曲がり角』やってるという無茶苦茶な編成ですけどね。 ライバル茅野出現により、ますます混沌としてきた劇団戦国時代にふさわしい、対決となる予定です。
その茅野は、どうしてるのかね。 日記も更新されてないしね。あの人はもう、一つのことに取りかかったら、他のことはぜーんぶほったらかしですからね。きっと劇団のことなんか、まったく忘れているんでしょうな。ま、それでいいんだがね。次の時は私がそうさせて貰う予定だからサ。噂では、出演者の誰よりも、派手な感じで、この寒波の中、ランニングシャツ一枚で、演出してるらしいんだがね……
明日は、ラブ3に。 細川クンがようやく上げてくれた、『子供戦隊ランドセラー』の稽古などを。 あとね、実は、『愛と誠』をやるんです。これは門肇クンに手伝って貰ってね。今時の子たちは、知らないだろうがね。知ってる世代には、涙ものですぜ。 早乙女君、君のためなら、死ねる!だ。 マジ泣くよ、懐かしさと、切なさと、馬鹿馬鹿しさに。 知らない世代は、ただ呆れるばかりかもしれないが。 しかし、この 愛と誠 のビデオとか、テーマソングとかを探してるんですけど、なかなか手に入らなくて、困ってるんです。もし、お手元にお持ちの方とかいたら、貸して頂けないでしょうかね。お宝オークションみたいのならあるようだけど、そんな予算ないしね。 稽古の後は、別件の打ち合わせ。 これもまだ発表は出来ない、不思議な企画。 取りかかりだしてケツコウな日にちが経つのに、一向に進まない問題企画なんだ。かなり大きなイベントなんだけどね。 そんな訳で、また明日は執筆中断。でも、夜は書こうと思ってる。実は二月中旬に、中国に行く予定があって、それまでには何としても間に合わせて、ある程度打ち合わせを進めなきゃマズイんだ。 もともとは演出までする予定はなかったのが、さまざまな成り行きで、俺がやる!ってことにしたのでね。 ちょっと大変な日々が待ちかまえてる。
なかなか捗りませぬ(2004.01.15)
新作、書き出しましたが、なかなか調子が出ませぬ。 いろいろ用事があって、ちょっと集中しにくいのが原因であります。 昨日(火曜)は、厚木の小学校に行き、今日は赤星と歌舞伎座に行きました。昨日の場合は、突然の早起きのために、完全にカラダの調子が狂いました。 一日、なーんかぼんやりして、エンジンがかからなかった。
本日は本日で大切な用事でね。一時中断で外出でした。 義太夫の 竹本葵太夫さん というお方にお会いしに行っておりました。葵太夫さん、ご出演の『鎌倉三代記』を見せて頂いてね。 義太夫?何ソレ、って感じの方も多いと思います。 まあ、私も正直言って、義太夫と、清元、とが、どう違うのかとか、かなり基本的なことも、よくわかってないのでありまして。だからこそ、今から教えて頂こう、という状態なんですが。 でもね、義太夫というモノ、かなり面白いモノだと、私は思っている。声に出して読みたい日本語、の分野でも、最も凄い声を出して読んでる人たちだからね。読む、てか唸ってるだろうけど。 このページを頻繁にご覧になってくれてる方は知ってると思うけど、私、最近、講談家とか、落語家さんとかとお会いする機会も多いでしょ。 んで、語り物 の世界にとても興味が湧いてるんですね。 その中でも、義太夫はちょっと特別な位置にあるんですが、これも以前から、気になってましたからね。何なんだろう?アレは?って。近松モノとかも一応やってるしね。すこーしは、囓ってるんでね、雰囲気ぐらいは。ただ、今までは、かなり遠くから、変だな、オモロそうだな、と思ってるだけだった。 それがちょっと思うとこあって、本腰入れて、触れてみようか、と。今後の作品作りで、ここら辺に何か面白いヒントがないかな、と思ってるのです。 ま、覚えておいて下さいな。 そのうちに、ああ、この日から、アレが始まったんだ、って、思い出されることもあるでしょう。 それぐらい今日の出会いは、記念すべきことでした。
付け加えておくと、葵太夫さんていう方は、この世界ではまだ若手の人だけど、実は最も注目されてるエースでね、猿之助歌舞伎では必ず旦那から指名を受けて、出演しているお方なんです。太夫さんで、登退場の時に拍手があるのは、この人ぐらいと言われています。 私とは一歳違いなんですがね、さすが伝統芸能を支えて立つ人で、落ち着きと貫禄がずいぶん違う。見た目はスラリとした二枚目で、こういっては何だけど、太夫さんには珍しいビジュアル系なんですがね。 このセッティング、なかなか絶妙なのであります。 まあ、ここらのコネクションは、十年に及ばんとする、私の外部活動の賜ですね。松竹の小野田プロデューサーに、ご協力を頂いておりまする。
この先、何で、葵さんがこんな小劇場なんかに、って言われることもあるだろうから、蛇足ながら記しておいた。 木曜日は、書く日。の予定。
土曜日(2004.01.10)
年賀状とともに、たくさん届いていたのが、各お洋服屋さんからのバーゲンのお知らせでありました。 もう行かないと決めていたのに…… 昨日は、じっとお家にこもって、新西遊記の構想を練っていたのです。まだ下書きの、その下書き段階だよ。でも、何度もいうように、ここをちゃんとやっておかないと、必ずやり直しになるんだ。 んで、ここがもっとも地味で辛い作業。頭の中で、うんうん考えててね。なーんにも浮かばない時は、ただエンジン空ぶかし、って感じ。ガソリンばらまいて、騒音立てて、その上で成果物がなーんにも残らない。 実際にセリフを書き始めるとね、それなりにカタチが残って行くから、充実感があるのだがね。確実に山に登って行ってる実感が湧く。何よりも、傍目から見ても、おお、書いてる、って感じだしね。 そして、そうなってからは私の仕事はとても早い。自分でも感心するほど。 ところが、今やってる構想段階は、じっと座ったきりで、鼻歌歌ってみたり、突然、関係のない本を開いて読みふけったり、あるいは、外をブラついたりね。 なかなか進まない。 3歩進んで2歩さがる、みたいでさ。 なので、どうみてもサボってるようにしか見えないのだね。遊んでるだけじゃんて。
そんな作業を昨日は一日、家に籠もりっきりでやってた。 そしたら、今日はもう、朝から外に出たくて出たくてね…… で、デパートにいってもうた。 本当はどっか喫茶店とかに入って、昨日の構想の検討をやるつもりだったんだ。少しだけ、町の空気を吸ってね…… なのに、当たり前のように、西武デパートに行ってもうた。まっしぐらだよ。何のためらいもなくだね。 クラブオンカード、ってやつを持っててさ、引っ越し騒動の中で、たくさん使ってポイントを貯めたご褒美で、西武デパートから、お買い物券てのを進呈されていたのだね。 そうだ、あれは期限付きで、早く使わなきゃいけないんだった、とか、独り言行ってさ。まだ当分大丈夫なんだよ、本当は。夏ぐらいまで有効なんだ。 で、コムデぎゃるそん とか みやけいっせー とかブラブラしてたら、最近、私、声を掛けられるんだな。店員に。顔が割れてるのさ。演劇人としてじゃないよ、たぶん…… たくさん買う、浪費家としてなんだ、きっと。 そういうの嫌いだったのになあ…… 店員と馴れ馴れしくする常連客という立場。なのに気が付くと、店員と友達みたいに立ち話してさ、お似合いのがセールで出てますよ。ああそう、見せて。 なんてことになっちまってる。 結局、すでに持ってるような感じのものを、二点ほど買ってしまった。必須アイテムですよねえ、とか勧められて。何だよ、必須って。別に着るもんがないわけじゃねえんだよ、てか、売るほどあんだよ、あれやこれや。 でもね、現金は使わなかったよ。 お買い物券の範囲内さ。 なんて言ってもな、つまりは自分が使ったお金の一部還元で、そんだけたくさん使ったってだけなのねよ。 なのに、何か儲けた気がしてる、私はバカだね。 ますます 中村うさぎ が他人事に思えない今日この頃。これが西武デパートじゃなく、グッチとか、エルメスとかになれば、完全に同じ世界だものね…… そのうち、整形とかもし始めるのだろうか。
本当は構想をふかーく詰めなくてはいけない時間。 こんなしょーもないこと書いてるのも、おそらく、逃避行動の一つであろう。 しかし、明日ぐらいからは、セリフの試し書きぐらいは始めないと、イカンぞ。 と思っています。 またデパートからご褒美貰うためにもさ。働かなきゃ。
何たることか……(2004.01.09)
実は昨夜、二回も日記を書いて、何の手違いか、その二回ともアップさせる前に消えてしまったのであった。 特に書き直しになった二回目が消失したショックは大きすぎて、怒りと失意のままに寝てしまったのだった。 まあ、自分で削除ボタンを押してしまったらしいことは見当が付いてるので、誰に当たる訳にもいかんのだがね。仕方ないから、風呂でゴシゴシおのれを擦ってやったわい。と言っても、わしは敏感肌なので、やわらかーいスポンジで泡泡にしただけのことだがな。泡泡と言っても、四十二のおっさんなので、イメージはしなくてよろしい。気分の悪くなった人はすまん。
それはともかく、書いたのはだねえ……
もはや一昨日の夜のことだ。 ラッパ屋の新作を見に行って、それが面白くて、その上に、花組の植本クンとか、鈴木聡さんとか、演助のノリさんとか、キャラメルボックスの真柴さんとか、あと落語家の昇太さんらと夜中まで雑談して、楽しかったということだ。 久しぶりに三時過ぎまで、わしが飲み屋にいたのだからな。 だいたい、聡さんといると、オモロイことになっていつもダラダラいることになる。演劇の話というよりも、もう、テッテー的に雑談というやつがとりとめもなく続いて、しかもそれがイチイチ愉快な展開をしてゆくのだな。何しろいろんなこと知ってる人だからね。それも普通の暮らしにはあんまり役に立たないけど、ついつい聞き入ってしまうような、もっともらしいこと。しかも適度に笑えてさ。そうこうしているうちにこっちにもエンジンがかかってくるのだね。勢いに呑まれてさ、忘れていた個人お笑いネタとかを思い出すことになる。だいいち何か言って、こっちも多少手柄を立てなきゃ悔しいからサ。がんばるんだな。 するってーと、向こうもまたまた新たな技を繰り出してきて…… 話に花が咲くってやつですよ。 花が咲くんだ。真夜中に、じゃんじゃん。 もとからそうなのだけれど、この夜は本物の噺家まで混じっていたわけで、これがもう満開状態になってしまったね。 歌舞伎町の、何か七十年代半ば辺りから時間が止まってるような変な酒場ですよ。聡さんは青春の香りのお店、って言ってましたがね。何でそんなこと知ってるの、あんた、って感じの店だよ。バナナのコロッケ、とかあってさ。まあ、俺とノリさんで喜んで食べたけど。 とまあ、そういうことをね。書いた。 昨夜、二回も。 もっと細かく、面白かった話の中味にも踏み入って。 特に、プロ代表の春風亭昇太師匠の話は、格別だったので、事細かにさ思い出しつつ書いたのさ。 それがぜーんぶ消えた、という話だよ。 美しい話の花を書き留めたのだよ。 それがさあ…… 花に嵐のたとえはあるが、花に削除の雨も降る、だ。 と言うわけで、このまま中味は永遠の謎となるのであった。
進まねえ……(2004.01.06)
お昼に、細川たかしを池袋に呼び出して、ラブ3のアクションクラブ用の台本打ち合わせ。今回はアクションクラブってのを作った。 文字通り、アクションをやるユニットだ。 演目の仮タイトルは『子供戦隊ランドセラー』 大筋は見えてきているけど、まだ骨子が固まっていない。細川に課題を出して、至急回答を提出するように言う。私としては一応、彼を鍛えているつもりもある。でもマンツーマン指導だからね。贅沢なレッスンだよ。ま、細川はいろいろ言われて困ってるかもしれんが。
その後、速攻で帰宅して、V6用新作に取りかかろうと思ったのに、ついワンクッションとか思って、バグースで撞球の練習に。 一通り突いて早く帰ろうと思いつつ、つい、そう言えば昨日、横山智佐とか広井さんとかがダーツにはまってるとか言ってたな、と思いだし、久しぶりにやってみたくなって、ビリ台の隣にあるダーツを始めてしまった。 301ってルールのやつ。三百一点をきっちり消せば、勝ちのやつ。一昨年、V6演劇やってる時に、坂本クンたちに連れて行かれて以来だ。実はその時、調子に乗ってマイダーツまで買ったのに、今まで一度も使ってない。 で久しぶりにやったら、これが面白い! なかなか最後の一投が決まらねえんだ。すぐバーストしちゃう。 気が付くと、三千円分。小一時間はやってしまった。 今、少し右腕重い…… ちなみに突きも投げも、ずーっと一人でやってるんですよ。お正月で周りはぜーんぶカップルですけどね。 一人で、ゲッツ!とか。うわあ……とか呟いてやってるんだ。でもそれで特に寂しくもない。むしろ、人とやってたりすると、こんなことしてる場合じゃねえんだ!なんて考えて、楽しみつつも息苦しくなったりするんだな。 つくづく思うね。私は本当に一人上手。一人で居ても、退屈するってことはまずないね。そこが街中でありさえすれば、だが。
さすがに、まずいと思って3千円でやめて、必死に帰って、でメシ食って、さあ、やるぞ!と思いつつも、なかなか気分が乗らず、本棚いじったり、雑誌ながめたり、こういう時は別の仕事から…… とか思って、生本の下書きしようかと試すも、さっぱりやる気にならず、気が付くと、ネット巡りしてて、曙対ボブサップ戦の是非論争読みふっけったり…… つまり、ヤローオローと気合いばかり入れて、しかしなーんもせず、今まで過ぎてしまったである。 あまりに何もしなかったので、それでも少しぐらい文字を打っておこうと思い、こうして日記を書き出した次第である。 今日はもうダメか…… いやいや、もう少し粘って、何か手がかりぐらいは掴もう。 もちろん、なーんとなく構想はあるんだけどね。まだ、ふかーい霧の中なんだな。 ここから書き出すこともあるんだけど、こういう時は絶対に途中で全部捨てて、やり直すことになるんだ。 不安で、辛いけど、ここが肝心。慌てずに、熟考して、時を待つべし。 と自分に言い聞かせる。
作家も辛いんよ……
サクラ大戦。(2004.01.05)
茅野氏の初仕事。石坂、ガン、健太、小牧、あと元劇団員のオッサー(長田君)も。 石坂のニコラ宣伝社(ちんどん屋)が、何とサクラ大戦に出演しておりました。それも帝国歌劇団に雇われてる設定。おそらくサクラファンには、何なのソレ?状態であっただろうが、堂々たる出演で、ある意味、凄かった……恐れを知らぬ者たちだね。ついに青山で、チンドンやっちまった。 しかし、改めて見ると、これがなかなか本格派のちんどんなんだ。特に今回は元吹奏楽団員のオッサーがサックス吹いてるから、音に厚みがある。マジで、ケッコウ商売になるのかも、って思ってしまった。
茅野は、ちゃんと働いた様子でした。何よりも良いのが、幕内の皆さんに感謝されていることだな。仕事を頂いた上に、尚かつ、感謝されるなんて、これ以上、幸せなことはないもの。 多少、天狗になるのも仕方ないかね。ま、鼻が高くなるときは、徹底的に高くまで行った方が良いんだ。 植木は、のびるところまで、のばして、その後で刈り込む。それが良い枝振りになる極意なんだそうですよ。(猿之助語録) 今、茅野は伸びているときなんだろう。だから敢えて自省はしなくていいと思う。頭をぶつけるところまで、伸びきればいい。 それにしても、会うたびに大人げないスタイルになってゆく茅野イサム。 でも、頭に乗せたサングラスが話題を呼んで、サクラ組ではド根性ガエルのヒロシ と呼ばれているのだそうだ。 誰かぁ、ピョンキチの張り付いたシャツをプレゼントしてやってくれぇ。
お正月……(2004.01.03)
本当は去年のうちに上げておくはずだった、福岡の開会式ショーの構成台本の第一稿が、結局仕上がらず、越年してしまったので、親戚関係とのお付き合いの合間を見て、仕事を進行しておりました。 年明けに渡すという約束なのでね。 三が日までは、去年のうち、って言う、強引な進行です。 でも、今日の作業で何とか目鼻が付いた。 明後日が月曜で、世の中的には、そこからが新年のスタートだろうからね。 間に合った、としておこう。 何しろ、ここから、秋の福岡文化祭までは、息つく間もない、びっしりの予定なんだな。 しかも全部大切で、どれも落とせない。 久しぶりの試練の数ヶ月ってとこです。
さて、明日は、サクラ大戦歌謡ショウへ。 茅野クン及び、石坂やガン、健太らの活躍を見物に行ってきます。 サクラは、二日初日だったんだね。 暮れも正月もないよな。 でもね、芸人にとっては幸せなことですよね。みんなが休んでいる時こそが、我々が働くべき時ですものね。
にしても青山劇場ですよ。 茅野クン、大出世よねえ。だって本格的に演出やり始めて三年ぐらいなんだよ。んで、二月には、安部なつみのミュージカルまで演出すんだよ。これも同じく青山劇場だよ。 紅白歌合戦出てた女の子だよ。 しかもミュージカルって。 別に茅野は歌えも踊れもしないのに。 役者として出たこともないのに。演出しちゃうんだよ。 こんな人、他にいるかね? 成功したら、凄いよね。 四十越えてのデビューですけどね、あり得ないスピード出世だ。 うまく行って欲しいねえ。 何しろ、なんやかや言って、この劇団は、私ひとりで必死に回して来たってのが実情ですからね。特に対外的に。 嫌でも何でも、私の名前でやっこなきゃいけなかった。だって、扉座って言ってもなかなか分かって貰えないんだよ。やっぱり、ジャニーズの舞台とか、スーパー歌舞伎とか、そういう名前で世の中には流れてしまうのさ。 そうじゃなきゃ、話が遠くて仕方ないんだ。なーんにも知らない役場の人に、扉座のことイチから説明するとかさ、大変だから…… その一方で、早いんだよ、メジャーな名前を使っちまうと。すぐに分かって貰える。ヘエー、とか言われて。たとえ勘違いでもね。いいんだ、勘違いで。どうせ目利きなんか、世の中にそんなにいないんだから。ただ、どうせ騙されるなら、俺らに騙されれば結局、得だよ、って話だよ。 でも、如何せん、私一人じゃ苦しい。 んで、モームスやってる茅野、とか。つんくの信頼厚い演出家・イサムとか。 そうなってくれると、私が楽だよ。 何より、つんくの信頼厚い演出家を育てた師匠ってことにもなるんだしねえ。
茅野の活躍は、私にとってライバル出現には違いないが、それ以上に旨味のあるもんなんだよぅ。 だからみんな、応援しておくれよう。 茅野を一人前にして、みんなで俺が育てた、私が助けたと言おうじゃないか?
明けましておめでとうございます。(2004.01.01)
みなさん、良いお正月をお過ごしですか? 私は新しい家で、じっとしております。 しかし年々、お正月情緒が消えていきますねえ。デパートも今日から稼働してるしねえ。そうだ、お金下ろし忘れた、なんて思っても、コンビニ行けば間に合うし。つい数年前までは、まだここまでお正月の日常化は進んでなかったんだけどねえ。お正月だけは、特別な感じだったけどね。 今も働いている人は、大勢おられると思います。ご苦労様でございます。 さて、本来ならば、年頭にあたって、本年の抱負とか語るべきなんですけど、ま、昨年から引き続いて、取りかかってる仕事をちゃんとやる、って以外、方針もありません。ま、健康に気を付けて、きっちりやる、とそんなとこですかね。
ところで扉座通信はもうお手元に届いているでしょうか? あの表紙の写真、金沢の某料亭にて蟹を食いつつ一年を振り返った会ね。その様子の写真が格闘技雑誌の座談会風で、私、結構気に入ってるんですけど、どうですかね?別に立派なカメラマンが撮ったんじゃなくて、赤星がポケカメでチーズとか言いつつ撮ってるんだけど、自然にブレてて味があんのよね。 ところで、この金沢ロケだ。 私らはずっと金沢で、って言い張ってて、通信でも金沢、香林坊にて、とかキャプションまで入れてる訳ですが、当然、そんな訳はないわけで、ようく見ると、上野のかに道楽、なんだよね。上野のかに道楽に、わざわざスーツとか来て行ったんだよ。 それはいいんだが、やっぱりこういうのは、なんちゅうか、突っ込み、ってもんがないとさ、むなしいもんだね。 金沢ちゃうやん! かに道楽だし! とか誰かに言って貰わないと、寂しいナ。 でも、だーれも言ってくれないんだもん。 突っ込みのこないボケだよ。 いきっぱなしの、一方通行ボケだ。 想像してみてよ。 小さい方が、なーんにも突っ込まない爆笑問題を。 「 かよ!」って、言わないサマーズの漫才を。 それを劇団座長と副座長と、ファンクラブ事務局が必死にやってしまっているんだよ。 どうするんだ、このエネルギーの空転を。この寂寥感を。 みんな、ちゃんとやろうよ。 小さな突っ込みも面倒臭がらずに、ちゃんとやろう。 な?
このままでは、金沢で座談会をした、ってことに本当になりそうなので、思わず書いてしまった…… これで、たとえば中原三千代あたりに、自分たちだけ金沢まで言ってズルイ!とか言われたら、哀しすぎるもんな。 三千代さんは、劇団情報にいつも3年以上遅れてるから、あるんだ、そういうことが。 「座談会のためだけに金沢行ったの?ビテエ!」 なんて、とんでもない時に、しかも凄い剣幕で言い出したりて、混乱させたりする。 萎えるよう。 全身の力が抜けるね。 そんで、もう面倒臭くなって。 「そうだよ、全員、金沢のホテル百万石に泊まって、芸者あげて遊んで来たぜ!」 とか言いたくなっちまう。 そういうのを三千代はイチイチ信じるから、おかしいんだがな。 ちなみに三千代さんは、このお正月は郷里の宮崎に帰っているそうです。 何の話だ…… ともあれ、今年もよろしく。
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