2003年06月                             

本日は (2003.06.30)

稽古はお休み。一日事務所で働きました。パンフの原稿書きとかいろいろね。今回はまた一段と、すげえパンフになるそうです。私もよく全貌把握出来てないんだが、みなさん一緒に楽しみに致しましょう。
 事務所にいたら、大介が来たので、テメー、ホームページとか読んでんのかよ。とすごんだら、読んで感動しておりました。
 なんか書き込みもしたみたいね。
 一座の者たちはほとんどパソコン持ってないので、イチイチがこの調子でね。ごめんね、みんな。

 今はまだ、たかシも事務所にいて、事務仕事の最中であります。もう少しがんばってノルマ達成します。
 間もなく、メールマガジン第壱号が出ますからね。楽しみに。
 メール登録がまだの人は急いで登録して下さいね。アンケートなどにパソコンアドレス書いてくれた人は、一応、こちらでも読み取り登録してるけど、洩れの可能性があるので、手違いがあったらゴメンね。

少しずつ進化する私たち。ここから、ケッコー、一気に行くから、さまざま盛り上げてね。 

≪日記≫
毎日、新宿村に行っております。不思議な場所です。すぐ側にはチョー現代的な高層ビルが立ち並びつつ、村の辺りだけはチョー低層アパートみたいのが時代に置いて行かれた感じで残ってて。で、一帯にスタジオがぎっしりと詰まってある。
 私らの稽古場のお向かいさんには、明日から阿修羅城チームが入るらしい。上では、ジェラシックパークの何とかての、やってるしね。
 阿修羅テームのスタッフの中に、元劇団員の三木さつきの姉、やよい姉さんを発見。ひとしきり、さつき情報の交換を。さつきも、劇団を離れてそろそろ三年目に入るとこかな…… 新しいお客さんは知らないカモね。そういう人がいたんです。今はテレビとかでもケッコウ活躍しています。
 
 懐かしいと言えば、なぜか山中たかシ。思えば、私、たかシと芝居をやるのがかなり久しぶりなんですね。『そらさか』は作も演出も外れてたしね。それより前となると、『ツトム』なんだけど、あの時はたかシは『東亜悲恋』とかけもちのチョイ役だったし、その前は『フォーティンブラス』で私の『ハムレット』には最後だけしか出てこなかったし……
 今回は、たかシの成長ぶりも見物でありますな。



諸君!(2003.06.29)

このページに起きることが、これで終わりだと思ってはいけないよ!
 刮目して待つべしだ!
 
 お知らせ。
 7月1日 (火) 9時35分から、ラジオ日本の『中本賢のヨコハマ・ガサガサ探検隊』という番組に出演。『きらら』のことを少し語ります。



日記(2003.06.27)

今日は少し早起きして、文京ふるさと歴史館へ。浮世絵版画の摺り師の実演見学に。主に若手の出演者たちと。
 版木ってのは表裏彫ってあって、しかもパーツで微妙に色を摺り分けるのね。摺り師の文京の匠、摺り師代表の伊藤さんが実に江戸っ子って感じなのもとても愉快で、早起きした甲斐のある見学会でありました。
 で、1時から稽古。8時すぎまでみっちりとやりました。こんとこの私はとても稽古熱心です。なんか疲れないのよね。そんなにカルーイ芝居でもないんだけどな。出来れば、もっとやってたいなんて思ったりして。
 銀ちゃんが、コクーンまで、勘九郎さんに この『きらら』のことで挨拶に行くために早上がりだったので、仕方なく途中でやめたんだよ、今日も。本当は稽古嫌いのはずなのに、どうしたんでしょ、私。
 それにしても、勘九郎さんに挨拶に行く というのもシビレたろうな銀ちゃん……まあ、強い男だから、堂々とやり通すんだろうな、そういうことも。

 銀ちゃんは、若手男優たちのとても良い手本になってくれています。何しろ、セリフの歯切れがいいよね。加えて誰よりもパフルな声!元気がイイだけでなく、ちゃんと観客席に言葉を届けろよ とダメ出しされてばかりいる彼らには、元気に溢れつつ、それでいてハッキリクッキリの銀ちゃんのセリフ術は、驚きと憧れの魔法に見えていることでしょう。
 こういう機会に盗んで欲しいね。

 さて、追伸
 お待たせしました。そろそろ、このホームページに何かが起きます。どうやら田中クンはずっと黙り通しておくつもりのようだけどね。ま、詳細は…… やがて分かる!



新宿からっ(2003.06.25)

今日から新宿村。今日は多江さんがお休みだったので、ますます男度が増した中での、新宿初日でありました。女不足ついでに、トシノリ少年を一カ所、女形で使うことにしたりして。本番までそのシーンが残るかどうかはまだわかんないけど……
 夕方からは、田島幸を連れて早稲田大学文学部キャンパスへ。古い友人で早稲田大学の習字の先生である、書家の綾部光洲クンの授業にお邪魔して、『きらら』宣伝活動を展開しました。
 演劇博物館での扉座展以来一年ぶりに早稲田に行ったな。で、カフェテリア(私の在学中にはこんなのなかった)で学生に混じって幸と学食ディナーをしました。
 私の前だからか、それとも恋愛相談とかしながらだったからか
、人並みしか食べない、食欲不振の幸でした。(彼女の場合、わんこソバ300杯の胃袋なので) 
 でで、その後、綾部クンと近所の居酒屋に行き、文学談義などひとしきり。文学部の同級生なのでね。ホントーに久方ぶりに、三島だの、太宰だの、って名前を口にして、語り合ってしまいましたね。
 何か、しみじみと、元文学青年ぽい夜であったな。
  
 生本8月号、出ました。『考えて夜も眠れない』好評連載中!実は今回のは、自分文章のパクリというか、使い廻しなのですが…… ま、世間は知らないからオッケーだ。



男ばかり (2003.06.22)

久しぶりの、男、男、男……の芝居なんだな。
 何せ、扉座の女優は伴と、幸と、新人の森下の三人だけなんだよね。あと、20人ほどはゼーンブ男なんだね。
 今日も軽い飲み会をやったんだが、女優は、ゲストの木村多江さんだけだったからね。あとは男、男、男……
 まだ稽古始まったばかりだから、よく分かんないけど、どうなってくんだろうな。この稽古場、男、男、男……で。
 
 あんまり男臭くて、そのうちに
 男の中から、誰かがミョーに優しげになって、誰かの世話焼き始めたりして……
 銀さまのお世話は、俺にやらせて下さい!とか。
 何か、ありそうな気がする……

 それぐらい、男、男、男……



いよいよ(2003.06.20)

しばしご無沙汰でした。『アゲイン』を応援して下さった皆さん、どうもありがとうございました。公演は無事終了しました。これでしばらく『アゲイン』も眠りにつくと思いますが、(ずっととっておいた舞台セットもついに廃棄です!)皆さんと一緒に楽しい夢を見られたこと、心から感謝します! 

 さて、いよいよ明日から『きらら浮世伝』に突入です。間もなく、キャスト発表も出来ると思います。
 ただ今、どういうカタチで発表しようか、相談中です。
 もう少し待っててね。



私の秘密(2003.06.11)

今日は、お昼に まりや の芝居に。夕方から、厚木シアタープロジェクトの市民応援団の方々と、きらら についてのミーティング。
 まりや は良い仕事してました。泉ピン子先生、京唄子師匠など、芸達者の先輩たちに囲まれて、元気だけが頼りみたいな出方だけど、存在感をしつかりと示してた。本人はダメ出しを欲しがってたけど、まさにそういう若いパワーが求められているんだからね。上手くなくていいんだよ、今は深く考えず、ただ無心に精一杯やる時期なんだと、言っておいた。

 厚木では、今回は特に 学生1500円 の応援シートの充実を目指そうと。こんなにいい企画が、イマイチ浸透していないのは、本当に哀しいことです。だって映画と同じぐらいの料金で見られるんだぜ。専門学校生でも、高校生でも、学生証さえ持ってくりゃ。夏休みだし、皆さんも近くの学生に是非勧めて下さい!応援シートは、断るぐらい売れなきゃウソだと思います。

 話題は違うけど、今度きららに出てくれる 木村多江さん の出てる、『大奥』なかなか刺激的でオモロイらしいね。テレビドラマというのに全く疎いし、今日もその時間は厚木だったから、見逃してるけど、見た人はどんなだったか教えて下さいな。木村クンが、ここで盛り上がってくれると、とても嬉しいので、我々も大きな声援を送りたいと思っています。始まれ、『大奥』ブームって感じ……

 さて、私の秘密。
 みんなわんこ蕎麦で盛り上がったみたいだけど、何を隠そう私は 蕎麦を喰うと死ぬカラダです。殺したければ、蕎麦持ってこい!



新しい週 (2003.06.10)

今日は髪を切りに表参道に。て女の子みたいね。こめかみ辺りに白髪が出て、これを隠すのが主目的か。私が通っているのは、茅野も行ってるとこで、次の舞台でも協力をして頂くヘアメイクさんのやってるお店です。
 新しく出来たプラダの近くでね。一応、プラダにも挨拶に行ってきました。向こうは無言のままだったけど。
 で帰って、ずっと原稿仕事。ナマボン のエッセイとか。

 シャングリラⅡは予想を超えて凄かったです。Ⅰも見てるんですけどね、はるかにパワーアップされてたな。それに前回のシンクロナイズトスイミングより、今回のアイスショーの方が、スピード感があって、美しさも明解なんだね。まさに夢の世界だった。
 一昨年見に行った、ラスベガスの O というショーがたぶんユーミンチームにとっても目標なんだと思うけど、生ユーミンがいて リフレイン…… とか歌ってくれる分、私らとしてはウレシイしね。でも O に迫る完成度だったと思うな。
 素直に拍手。
 席の近くに気志團とかイノキさんとかもいた。特にイノキさんには、ぜったい語りかけて、気合い入れて下さいとか、言ってみようと思ったのに、イノキさんは暗転中に帰っちゃった。残念、前にマーク・ハントとは渋谷の町で信号待ちの時、握手出来たのにね。私、そういうの割と平気で、近づくんです。

 さて、明日はお昼に、やっと、という感じで、まりやの芝居を観に芸術座へ。その後、厚木に行って、応援団の方々との『きらら』公演に向けてのミーティングに出席。

 最後に、今日とても気づいたこと。

 各局のアナウンサーが 万景峰号 の名に苦労していますね。私が見かけただけで3人が噛んでましたぜ。確かに難しい。口に出して三回続けて言ってみソ。



日記!昨日、今日の私(2003.06.07)

昨日は山形天童市へ。旅組と合流。みんな元気で、終盤の心臓破りの坂を激登中、って感じです。
 近藤はさんはとても元気で、一番遠い扉から出て、階段を駆け下り、また駆け上がり、すぐに舞台に出て、妙な山形弁の警部に早変わりしておられました。
 旅公演が楽しい、って言ってくれてます。良かった。今日は酒田への移動だったのですが、その途中で山寺に登るとおっしゃっておりました。いい天気で、きっと良い感じだったのではないかしら。お供したかったけどナ……

 私は朝に新幹線で東京へ。事務所に寄ってさまざま雑用して、昼過ぎに渋谷で映画の試写を。『サマーヌード』という24歳の飯塚健監督という人が撮った話題作。アプルにたかシの舞台を見に行った時、紹介されたご縁で。ストーリーとかは荒削りで甘いとこだらけだけど、俳優を上手に動かしてるのに感心。特に若い女の子たちを可愛く撮ってる。これは特筆。野派麻帆って子が、とても良かったな。愛を乞う者 に出てた子だよね。

 試写に続いて、コクーン歌舞伎に。ずっと気になってたんです。勘九郎さんに、『きらら』をやることを報告しなくてはと。
 それがようやく本日実現。
 行かなきゃと思いつつ、何かためらう自分もいて。延び延びになってたんだ……
 しかし、勘九郎さんはとても大きく温かかったな。
 心から素晴らしい人だと思いましたね。名優なのはもちろんだけど、やはりその土台となってる人間がピカイチなんだよ。
 開口一番、「『きらら』やってくれるんだって。ウレシイね。良かった、ありがとう!」て。
 まさか、お礼を言われるとは思わないじゃない。
 どんだけやるのか見せて貰うぜ!みたいな感じで言われるかなと覚悟してたのに。
 とても嬉しかった。と同時に、しつかりやらなきゃ、と改めて思いました。コクーン歌舞伎は異常な盛り上がりだからね。終わると同時に客席総立ちで。このパワーを見習わなくては、とね。こちらもすごーく素直な気持ちになって、決意を新たにした夜です。

 業務連絡。
 勘九郎さんがね、三千代や六角は元気か?って。よろしく言ってと言ってました。杉山も治って良かったな、つて。扇雀さん(浩太郎さん)もいてね、『きらら』楽しみだよと言ってくれてた。見に行くよ、って。
 それにしても『きらら』は守られてるね。ずっと迷ってたんだけど、自分でやることにして、良かった、と思うよ。もちろん責任重大だけど。
 
 さて、明日は、事務所でその『きらら』のスタッフ会議。夕方からは、今度はユーミンのシャングリラⅡを拝見に。凄い物を二夜続けて見てみます。東京エンタテイメント三昧じゃ。
 受けた刺激は全部『きらら』に投入してくからね。



書き直したぜ(2003.06.04)

先ほど、ラストまでの改稿をやり終えました。久しぶりにパソコンの前に数日座り通して、セリフだのト書きだの、書きましたよ。思えば久しぶりです。芝居を書いたの。『いちご』以来だもんね……

 さて、その出来映えは……
 見て貰うしかないけど、手応えありだな。十五年前の自分と、しみじみ対話しつつ、すべてに渡って検証し直し、ある部分は、ストーリーまでずばっと変えてしまいました。けどこれこそきらら浮世伝だって、感じがする。
 にしても、あの時の私と今の私では、さすがに経験と知識がゼンゼン違うんだよな。
 市川猿之助さんと出会ったのも、きららを書いた後ですからね。はっきり言って、歌舞伎のこととか、日本的な芝居のことをその時は、なーんにも知らなかったのですから。
 それで芝居絵の写楽の話を書いてたんですから、いい加減というかね。ま、至っていなくて当然ですよね。そこらへんのとこ、今回はかなりキッチリ落とし前つけた、って感じです。
 あの時の勢いに、今の知識と経験を加えてね!
 
 どうして写楽を世に出したのか。写楽ってのは何者なのか。写楽謎解き関係者にも見せたい出来です。
 ご存じかも知れないけど、写楽が誰かっていうのはね、百ぐらい説がありつつ、でも未だ特定が出来ていない、日本史の謎の一つなのね。でも、今回の戯曲で打ちだしたイメージは、それらにも一席投じる自信ありだよ。
 もしお近くに、浮世絵の研究家の方とかいたら、是非、ご紹介下さい。ご招待券を送らせて頂きますよ。

 さて、ホンが出来たところで、本格的な打ち合わせ開始です。稽古は旅組が帰ってからですけど。ここから全開で行きますからね。応援よろしく!



きらら(2003.06.02)

劇団一行としばし別れて、きらら と向き合う日々です。今、必死に書き直してます。
 今の自分にはゼッタイに書けないな、と思う凄いセリフがある反面、ところどころ構成的に混乱してるところがあってね。つながってないんだよ、話が。
 まあ、経験のない頃に書いた本だから。とはいえ、元の良さを消したくないじゃないですか。荒削りで、ストレート走りまくり、みたいな感じね。出始めの頃の、松坂クンみたくさ。それは自分を持ち上げ過ぎか……
 でも、まだ二十代だったのだからね。それでセゾン劇場の一月公演ですからね。今、思えば、凄い大仕事やったんだね、私。
 忘れもしない、下北沢の八幡湯の裏の四畳半の劇団事務所兼用の部屋で書いたんだけど。まだ手書きでしたよ。原稿用紙に鉛筆でさ。二百枚ぐらいかな。何度も打ち合わせで、叩かれて書き直してさ。ま、今の自分も、結局、昔の横内に書き直しを命じてるんだけど……可哀想な昔の横内!
 書きの途中で、原田大二郎さんがプロデューサーと一緒に激励に来てくれてね。ここで書いてるの?って絶句して、突然、お金くれたのを覚えてますよ。競馬で当たったんで、とか言って。たぶん、すっげえ貧乏に見えたんだろうな……
 確かに、すっげえ貧乏だったけど。
 その時の脚本料が百万円。当時としても、かなり破格の良い値段です。その数字を通帳で見たときは、すっげえドキドキしたな。何に使ったかは、忘れた……というより、生活費に消えたんだよね、たぶん。他に収入はなかったし。

 なんてさまざま考えて、感慨に耽り、なかなか進まずイライラしてます。でも、そんだけ思いが深いんです。楽しみにして下さい。そのうち、ここで主な配役なんか発表してみましょうかね。

 書き込みにもありましたけど、昨日は、たかシの芝居に行ってきました。前の『鬼』の時もそうだったけど、カムカム座長・松村クンのイメージの中では、彼は二枚目なのかねえ?かなりまっすぐな二枚目たかシを見つつ、そういえば、アイツ田中健に少し似てんだよな、と思った。今の子たちは知らないかな?田中健?そう思うのは俺だけか?
 ま、似てても、本人嬉しかないだろうがな。
 俺が 竹内結子に似てるとか言われて、どう思えばいいのか困るみたいに。





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