卒業式でした(2003.02.21)
今日、第6期生たちが卒業していきました。たぶん多くの者たちは今もまだ錦糸町のどこかで飲み続けているでしょう。 ラブ3が終わってから、すでに一週間が経っているのに、まだ余韻が残っています。でもそれはきっと一生消えない余韻なんだろうな、という気がします。
皆さんには、彼らにたくさんの声援を送って下さいました。どうもありがとう。皆、それぞれの進路を行くはずです。扉座に残る者は、そのうちに発表になると思いますが、扉座を離れる者の中にも芝居を続けて行く者は大勢います。どこかで見かけたりしたら、どうか励ましの声とかかけてやって下さい。 さて、その一方で私の個人活動がとても忙しくなって参りました。 まずは来週から『フォーティンブラス』が開幕します。我が軍からは石坂史朗が大スターの役で登場です。扉座公演以上にワケのわからない演技で、芸術的空回りを見せつけています。笑えるというか、唖然とした気分に浸れます。
そしてその次の週からは『新三国志Ⅲ』の開幕です。 明日は蒲生というところまで、その通し稽古を見に行きます。今回は巨大な本水の滝のニューバージョンが投入されるのですが、その実験もあるらしく、血湧き肉踊る、稽古になりそうで、楽しみです。
さて、いよいよ(2003.02.05)
長いラブ3製作の日々も終盤に近づいて参りました。 今回は今までで一番立派な劇場です。でも、その分公演回数が減って、アッという間に千秋楽になりそうです。(そうはいっても、他の小劇団なんかよりずっと長く、派手な公演が打てるんだけどね) さて皆さんもご存じのように、この公演は卒業公演でもあります。現在40人近い研究生がいますが、とても全員は劇団に入りきれないわけで、この中から、本当に僅かな者だけが、選ばれて劇団に残るコトになるわけです。 それを決めるのは、私と茅野なのですが(他の幹部の意見とかも聞きつつね)、今現在ではまだその相談はまったくしていません。まあ一年のレッスンでだいたいの実力は把握してるけど、それでもこのラブ3で大きく生まれ変わる者がいるから油断ならないんだよな。 実際に、驚くほど、伸びている奴らが何人もいるのです。 だから私たちは、あくまでもこの公演を通して見て、千秋楽の辺りに、で、どうする?と査定を始めるのです。 研究生たちはそのことを知っています。 これがもしかしたら、扉座メンバーとして最後の舞台になるかもしれないと言うことも自覚しています。 でも、ほぼ全員が認められたい、プロになりたい!という切なる願いを込めて舞台に上り死力を尽くすのです。 一見、楽しげな公演ではありますが、そういう極めてシビアな舞台なのです。
否応なくやってくる別れの時…… 初日が近づくにつれて、私は寂しさと切なさを噛みしめます。 しかし、何よりもプロの冷徹な眼で、彼らの仕事を厳しく評価することが私の責任であると気を引き締めます。 そう言う真剣勝負が間もなく始まろうとしているのです。
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